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変わる家族と介護

時代と共に介護のあり方も変わる

昔は家族の結びつきが非常に深く、お互いに助け合いながら生活するのが基本でした。
近年は家族関係も希薄化しており、同じ屋根の下で暮らしているのにも関わらず家族がどんな状況になっても関心がないという事例が増えています。
子供は遠方で暮らしているので、老夫婦がどちらかの介護をしている老々介護の現実や、高齢者を介護することに大変さからストレスを感じて虐待に発展するという事例もたくさんあります。
このような事例は時折ニュースなどで報道される場合もありますが、決して他人事の話ではありません。
自分にも振りかかる可能性がある現実的な話であることを理解しなければいけません。
「変わる家族と介護」では、家族に起こる介護の問題について詳しく解説しています。
実例に基づいたエッセイとして書かれているので、とても読みやすくて共感を得やすい特徴があります。

参考:変わる家族と介護

食卓テーブル

本の概要

この本には介護にまつわる家族のあり方を知ることができる様々なエピソードが紹介されています。
例えば、結婚をしていない中年の子供が親の介護をすることになった事例が紹介されています。
仕事と介護の両立がうまくできずに、どちらを優先するべきか葛藤している様子は、きっと誰にでも起こり得る問題です。
親の面倒を見るのは自分の役割だと思い込み、たった一人だけで背負い込もうとする人もいれば、親の介護なんてとんでもないと最初から放棄して全く気にしない人もいます。
人それぞれの考え方や家庭環境が異なるため一概には言えませんが、本来であれば家族で親の介護を行うべきだと言えます。
しかし、生活のことを考えると理想通りにうまくできるとは言えません。

また、夫婦双方の両親が介護をしなければいけない状況になった場合、どちらの親を優先させるかという問題でもめるケースもあります。
世間一般では、夫が外で仕事をしてお金を稼ぎ、妻が家庭を守るという考え方が浸透しているため、自然と妻が親の介護をするべきだという結論に至る場合が多いです。
しかし、夫の親を介護するなら、自分の親を介護したいと主張し、実家に帰ってしまうという事例もあります。
血の繋がりはないけど嫁という立場を考えて夫の親を優先するべきか、やはり自分の親を大切にしたいという思いから自分の親を優先させるべきかという選択肢は非常に難しい問題です。
第三者の客観的な意見を聞いても、最終的に判断をするのは当事者になるため、あくまでも本書に書かれている内容は参考程度に留めておくべきです。

このように様々な事例を交えて、家族と介護の問題がいかに切実であることを問う内容になっています。
必ずしもこの本に書かれている事が答えになるとは限りませんが、あくまでも参考になる意見として読んでおくと良いでしょう。